和瓦リフォーム工事のご紹介 ( 陶器瓦から燻し瓦へ )
- 2025.06.01
瓦屋根のリフォーム工事をさせて頂きましたので、ご紹介させていただきます。
お世話になった物件は、築50年経過した、陶器瓦で施工してある物件です。
今回、使用させて頂いた瓦は、淡路島産 燻し 53枚判 です。抜群の色つやのある瓦です。
まずは施工前です。
隣に離れが建っているのですが、そちらが燻し瓦で施工してあり、母屋としては少し物足りない感じがします。
今回は、離れに意匠を合わせ、仕上がりはそれ以上に、プランを考えました。
既存の瓦・赤土・すぎかわの除去工事です。
屋根面積が大きいために、除去工事は2日に分けての作業です。瓦と赤土・杉皮は分別し、産業廃棄物処理をおこないます。
下地工事 (ルーフィング、桟木工事)です。
ゴムアスファルトルーフィング(ゴムが含有してあることで、耐久性が良い)と桟木(防腐処理済)を施工します。
瓦葺き工事です。
乾式工法での工事になります。桟瓦や軒瓦は、ステンレス製のビスや釘などで下地木材に留めつけるので、飛散する心配が無いです。
毎年、台風被害がありますが、【 森亀 】で施工させて頂いた物件には、被害の報告はありません。
いよいよ、完成です。
使用した役物・工事の仕様をご紹介します。
破風部・・・車袖、紐丸2列、半月鬼
棟部・・・影盛り鬼(7寸又 台付き)家紋付き、松川のし、雨切のし、伊勢箱(小)
工事期間は、瓦除去工事から完成まで約3週間。
見違えるような仕上がりとなりました。色んな屋根瓦の種類がありますが、個人的にはこのような和瓦が大好きです。
洋風の瓦は、施工マニュアルがメーカーから発行されていますが、この和瓦には、施工マニュアルと言ったものは存在しません。
個々の瓦屋によって、工法が異なることがあります。【 森亀 】は、創業120年越えの経験と技術力をもって、工事を進めます。
ご予算やご希望に沿った、お客様にとって最適なプランをご案内いたします。お気軽にお問い合わせください。
ありがとうございました。